バーバラの備忘録

気ままに更新。

サイバーエージェント四半期決算をざっくり読み解く

 

国内最大級のネット広告事業を中心に、ゲーム事業でもメディア事業でも世間にインパクトを与えるサイバーエージェント

 

ちょっと遅くなりましたが、サイバーエージェントの1Q決算を振り返ろうと思います。

以下2017年9月期の第1四半期(10~12月)の決算資料を参考にしております。

http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/Wc5N/rHh7/pOo3.pdf

 

売上は増収だが、営業利益は減益。ゲームの広告宣伝費やAbemaTVへの投資が減益の要因に。

 

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売上高は順調に推移してますね。サイバーエージェントはインターネット広告事業を収益の基盤に、ゲームやメディア事業に投資するビジネスモデルです。

昨今のスマートフォン広告市場の拡大に伴い売上も順調に拡大、また動画広告やインフィード広告など新たなネット広告の領域においても業界の先陣をきって事業を展開している印象がありやす。

 

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続きまして営業利益を見てみますと、営業利益63億円でYonYで約半減。

減益の要因としてはゲームの宣伝費やAbemaTVへの投資が挙げられます。

詳細は後程。 

続いてはそんなサイバーエージェントの基盤事業であるインターネット広告の業績を振り返ります。

 

インターネット広告事業は順調に拡大。インフィード・動画広告の市場も先導を切る印象。

 

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ネット広告市場はスマホの普及により拡大してますね。つい先日電通が発表した「2016年 日本の広告費」において、相変わらずインターネット広告費は前年比の2桁成長で拡大しており、市場の拡大も後押ししてくれてるなーという印象があります。

引用元:電通報 http://dentsu-ho.com/articles/4923

 

サイバーエージェントのインターネット事業ですごいのは「動画広告」と「インフィード広告」でしっかり売上を拡大できているところですね。

 

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どの企業も動画広告とインフィード広告のノウハウを確立できていないにも関わらず、かなり伸びています。

動画広告なんて広告代理店で1Q あたりの売上10億行かないところ沢山あると思うんですが、その中で52億も売上を出せてのはすごいっすねー。

 

あとインフィード広告についても、記事LPとか最近流行っているそうですが、なかなか当たりが見つからないみたいな話をよく聞きます。

 

動画広告もインフィード広告もクリエイティブの制作にかなりコストがかかる上、良いコンテンツを作成するノウハウも溜まっていないイメージがあって、難しい分野だなと思います。

 

 サイバーエージェントのインターネット広告事業は日本のネット広告市場を牽引している存在だと言ってもいいと思います、はい。

 

ゲーム事業の売上は微増、営業利益は減益。

 

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 上記参考資料を載せましたが、2Q以降の新作ゲームリリースに向けての広告宣伝費を拡大したため、減益となっている模様。

 

僕の感覚ですが、グリーやコロプラmixiなどの携帯・スマホゲームの開発に注力していた会社だけじゃなくて、任天堂を初めとするコナミカプコンスクエニなどの家庭用ゲームを開発していた企業がスマホゲームに積極的に展開してくるようになり市場的にかなり飽和状態になっているなという印象があります。

 

 またコンテンツの質が上がるに従って、何億という製作コストがかかるようになり、2年以上準備をしてリリースすると全く売れなかったこともあると思うので本当にしんどそうだなと笑

 

 そんな中サイバーのゲーム事業ですが、数十本リリースをしているものの8本も好調と言えるタイトルがあってすごいなと思います。

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これ自社でプロモーションしてんのかな?

今回はDAUとかまで見てゲームを評価しないですけど、ゲームを開発するのも、プロモーションするのも、使い続けてもらえるようにリリース後のケアも上手いなと思います。

 

メディア事業の売上高はほぼ横ばい、営業利益はマイナス50億円弱

 

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サイバーのメディア事業で今回取り上げたいのは「AbemaTV」ですね。

もちろん「CROSS ME」などのカップリングサービスの数がかなり増えたり、その点も注目なのですが、やはり今サイバーが注力しているAbemaTVを取り上げずにはいられないっすね。

 

AbemaTVについて知らない人はこちらを確認してみてください→

https://www.cyberagent.co.jp/service/

 一言でいうと「インターネットでテレビが見れる」というサービスなんですが、コンテンツも地上波では見られないものや、サイバーのオリジナルコンテンツやテレビ朝日と共同で制作したコンテンツなど多数あります。

 

このAbemaTVの普及を目指して広告費や、コンテンツ制作などに巨額の投資をしたこと営業利益は減益となっているようです。

 

AbemaTVの収入源は

①有料登録によるマネタイズ

②AbemaTV内の広告枠の販売

が主な収入源で、①については有料登録することで過去の放送分をみれるなどオプションがつくらしい。

 

②については最近AbemaTV内にある広告枠を広告代理店が売り始めたみたいな話をよく聞くんですが、結構売れているんですかね?

 

普通にゲーム商材とかと相性よさそうだし、今後拡大しそうな広告メニューですね。

 

あと渋谷駅構内や渋谷109前でAbemaTVの宣伝ジャックをしているのを何回かみたことあるけど、かなり宣伝費かけているなーという印象でした。

 

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ダウンロード数やMAU・WAU数も順調に伸びている感じっす。

とりあえず、サービスの認知度をあげてそのあとに回収する作戦だと思いますが、今後の伸びしろに注目ですね。

 

でもコンテンツ制作のコスト凄そうだし、やや路線は違うもののyoutubeNetflixとか動画サービスとの競合、wifiがないと視聴にかかるデータ量が大きすぎる、などなど沢山の課題はありますが、個人的にすごく応援している事業です。

 

2Q以降は最新スマホゲームとAbemaTVの動向に注目

 

2Q以降はリリースする最新スマホゲームの投資したコスト分を回収することと、AbemaTVでどう売上を作っていくか、その動きに注目ですね。

 

最近Trueview広告などの動画広告市場が活発になってきましたが、その中にAbemaTVも食い込んでくると思います。いやー早くそうなってほしいですね、はい。

 

以上ざっくりサイバーエージェント四半期1Q決算を読み解いてみました。

【タクシー初乗り410円制度】中長期的にタクシー市場の拡大につながるって本当?

2017年1月30日より東京のタクシー初乗り運賃が410円に変更となりました。

headlines.yahoo.co.jp

変更後の運賃はこんな感じらしいです。

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【変更後運賃】

1.059kmまで410円(変更前:2kmまで730円)

その後は237メートル毎に80円加算(変更前:2km超えると280メートルごとに90円加算)

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すごくざっくり説明すると

 

~1.7km:前より安い

1.7km~6,5km(くらい):高くなったり安くなったり(タクシーは乗車時間によっても運賃かかるしね)

6.5km~前より高くなる(そんなに変わらないですけど)

 

って感じっすね。

 

この運賃の変更から、「1.7km以内の移動でタクシーを利用するお客さん」は増える

と思うんですが、「6.5km以上の移動でタクシーを利用するお客さん」は減らない、減るとしてもめちゃくちゃ少ないんですよきっと。

 

今まで6.5km以上の移動にタクシーを利用できた人って、

①所得に余裕がある

②お金以外に優先するものがある(移動時間の時間短縮とか)

③その他乗らなければならない理由がある(終電逃したとか)

 

こういう人なのかなーって思ってて、これらのお客さんが今回の割高になる料金分程度でいきなりタクシーを使わなくなるってちょっと考えにくいんですよね。

 

そう考えると「1.7km以内の移動距離で利用するお客さん」が純増することになりそう。

 

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ショートユーザーが増えるのはタクシー会社にとってまずくない?

ここからは1.7km以内の移動距離で利用するお客さんを「ショートユーザー」、6.5km以上の移動距離で利用するお客さんを「ロングユーザー」と表現しますね。(本来は1万以上使うお客さんをロングと言うらしいです。)

 

僕もこの運賃の変更があって2回ほど「ショートユーザー」としてタクシーにお世話になったんですが、かなり便利ですよね。そりゃ使っちゃいます。

 

僕のように今までタクシーを頻繁に利用しない人が「ショートユーザー」として頻繁にタクシーを利用し始めることで、当然タクシー会社が保有するタクシーの稼働率は高くなります。だけど「ショートユーザー」が支払う運賃が安いことを考えたら、タクシー1台当たりの売上は減少しますよね。

 

(ちなみに「ロングユーザー」の運賃が高くなるから、タクシードライバーの売上も上がるんじゃない?ということも考えられそうですが、仮に20kmタクシーで移動したとしてもほんの数百円しか以前と変わらないんすよね。

 20km移動してその程度なら、「ロングユーザー」の運賃がちょっと高くなることで1台あたりの売上が増えましたって多分ないんですよね。)

 

次にタクシー会社の売上の構造が「タクシードライバーの総売上×40%」で、コストも人件費が7割強占めるという、「スーパ労働集約産業」であることを考慮すると、

少々タクシー1台当たりの売上が下がろうと、タクシーの稼働率が高くなり、配車台数が増えればタクシー会社は儲かることになります。

 

以上を考えるとタクシードライバーはぜぇぜぇ言いながら仕事をする反面、タクシー会社全体の売上は上がったねという悲しいことになりかねないっす。 

 

またこの事象に拍車をかけるのが、「2020年のオリンピック」です。

オリンピックに向けて日本に訪れる外国人のために東京のタクシーの配車台数も増やすそうなので、よりタクシー1台当たりの売上が下がりそうな。。。

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中長期的に見て「初乗り410円制度」導入はタクシー業界にとって大きな痛手となる

今タクシードライバーの人材不足が問題らしいっす。

 

そんな中この「初乗り410円制度」によって、タクシー1台当たりの売上が下がる、つまりタクシードライバーの収入が減るのは、ドライバー数の減少に拍車をかけますよね。

(ちなみにドライバーの収入=売上×60%) 

 

加えて1日あたりの乗客数が増える(売上は減少)ことを考えると、精神的な負担も増えるんじゃないでしょうか?ちょっと同情しちゃう。。。

 

「初乗り410円制度」が始まったことでタクシードライバーが受けるデメリットを長々と説明するのが本記事の目的ではないのでこれくらいにして、僕が最も言いたいのは「初乗り410円制度」を導入することで、中長期的にタクシー会社の売上が増えると思ったら間違いだよね、ということです。

 

タクシー会社はドライバーがいてこそ売上を増やせるのだから、ドライバーの負担となる今回の制度は相当イケてないです。

 

次世代配車サービス「uber」、「Lyft」が浸透していない中でタクシー業界がやるべきことは他にある 

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 たまに「uber」使うんですが、ぶっちゃけちょっと車内がきれいとか、おもてなしが丁寧とかくらいしかメリットを感じたことがなくて(場所によっては通常のタクシーよりも早く来てくれるらしいが。)、ただのちょっと高級な配車サービスなんすよね。

 

自家用車による乗客運送が法律で禁止されているから、日本では本来のuberの強みが見られないです。まじでタクシー会社のハイヤー配車サービスとそんなに変わらない。。。

 

そんな国による規制もあり、次世代配車サービスの脅威から守られているタクシー業界において、今タクシードライバーの首を絞めるような「初乗り410円制度」なんて導入している場合じゃないのかなーと。

 

それこそ日本交通みたいな超大手がuberのお株を奪うような「白タク」サービスの提供とか考えていかないと、今のタクシー配車サービスだけでは市場を拡大することは厳しいのかなって思ってる。

 

今後日本のタクシー業界がユーザーにどんな価値をどんな形で提供していくべきか、いつになるか分からないけど記事にできたらいいなと思います。